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3年目少しずつ変わる「意識」

今回のお客様は来店当初、「運動をしないといけない」と思った時に

運動が苦手で「どうやって体を動かしていいか分からない」という事でご来店されました。

このお客様は痛みが出ないと不調に気づかない方で、

来店当初も「どこかが辛い」という自覚は無かったそうです。

仕事で座位が多く、来店当初からトレーナーに座り方を直すよう言われていたそうですが、

今年に入って股関節痛になってようやく危機感を持ったそうです。

今回はお客様が忙しく、いつも1週間で来られるのですが、

2週間空いてからのご来店でした。

ご来店してすぐに「2週間も空いたから体ボロボロだと思う。色々言われそう。」

と少し不安そうに言っていました。

「2週間空きましたけど、お体はいかかですか?」とトレーナーが聞くと、

お客様が「疲れてグダグダ」と言いました。

ただ疲れてはいるけど「どこが」というのは分からないようでした。

ただ、正面から体のバランスを見ていたトレーナーが笑って「すでに変です。」というと

お客様は「うそ!?」とびっくりしていました。

自覚が無いようだったので、

体が右に向いていることと、右肩が上がっていることを伝えると、

それでも分からなかったらしく、実際体を動かしてみて

ようやく歪みに気づき「あっ、左右ちがう」と驚いていました。

この短時間で話している間に見極めることの難しさを感じました。

ただ短い時間で見極めることでお驚きや感動が大きくなることも実感しました。

するとトレーナーが「電話かマウスか…」というと

お客様が「今週マウス多かったかも」と原因に気づいたようでした。

急にトレーナーが「股関節は?」と聞くと

お客様は「前回ここ来たあとは少し気になったけど、大丈夫。」と答えました。

前回の時点で股関節の痛みは少しずつ良くなっていたため、トレーニングの段階を

上げており、トレーニング後は少し気になっただけでした。

その後、トレーナーは足踏みと前屈とバンザイの動きを見て、

背骨を触ると「骨は悪くないです。」と言いました。

それを聞いて、思いついたようにお客様が「ポ―ル乗った」とお客様がいうと

トレーナーが「ポールの成果出てます。土台は良いです。」と褒めると

「ありがとうございます!」と嬉しそうでした。それと同時にほっとしたように

感じました。2週間来れなかった不安がある分本当に喜んでいました。

「ストレッチポールに乗って」と言われて1年目にして

ようやく習慣になってきたそうです。

今回「来店できないと不安」から「何かやらないと」と考えたんだと思います。

このことから、このお客様自身の「意識」が少しずつ変わってきたのがよく分かりました。

「意識」を変えることは簡単なことではないので、毎回の少しずつの積み重ね

の結果だと実感しました。

股関節痛があったことと、

足踏みで股関節が使えていないを踏まえて

ベッドに移動し股関節まわりのストレッチから行いました。

この方は自覚が少ない分一つ一つ確認しながらストレッチを行っていました。

すると、背骨から脚まで繋がる筋肉があまりにも固まっていました。

そのことから、骨盤の後傾、

さらにそのお客様は「座ってるときに内股になりやすい」

ことで背骨から脚までの筋肉が硬くなり、股関節痛も出ていました。

そのため、股関節内の筋肉やお尻の筋肉もストレッチを行い、

骨盤の前傾を目的に斜めの台を使って前屈を行いました。

「一回来ないとめっちゃ久しぶりな気がする」ほっとしているようでした。

最初に来た時にも来店できないことで不安があるようだったので、

「来たら大丈夫」という安心を与えられる場所にもなっているんだと

お客様とトレーナーの信頼関係を感じました。

その後、基本的に座位で背中が丸まりやすいことと右肩が内側に入っていることから

ストレッチポールを使って胸のストレッチを行いました。

その後「肩甲骨」と「背骨」を動かすトレーニングを行ったのですが、

いつもは背骨が硬いので「背骨」に注目するそうですが、

今回は背骨の調子が良いため「肩甲骨」に注目して行っていました。

このトレーニングをしている時に

トレーナーに「そもそもポールに乗っていないとこれが出来ないですから」

とやってきたことを褒められ、やる気を出していました。

トレーニング間の話でお客様の知り合いの話になりました。

「整形外科で背骨が曲がってると言われた子がいて、その子もストレッチポールは

大丈夫?」とお客様が言うと、

トレーナーが「問題ないです。」と言いました。

その後お客様が「『それなら出来そう』って知り合いも言うと思う」と言いました。

こういう風に、色んな人につながっていくのかと思いました。

そのままストレッチポールの話になり、

お客様が「ポールに乗ると眠くなる」と言うと

トレーナーが「胸が開くから、呼吸がしやすくなるから眠くなるんです。」と言うと

お客様が「そうそう」と頷き実感しているようでした。

その後、股関節を動かすためのトレーニングを行い、

不安定なのを見てトレーナーが「股関節問題ありだな」と呟きました。

今回は股関節の痛み自体はなかったが、やっぱり問題はあると感じていたようでした。

トレーナーが「今週忙しいんですよね?」と確認し、

お客様が「そうですね」と答えると

「股関節は急がなくていいけど、ポールに乗らなくなると、

股関節から腰に響くのが心配です。」とお客様の1週間を考え、

改めてストレッチポールに乗るように伝えていました。

1つのトレーニングを見ただけでここまで先を考えるのは難しいですが

お客様のためには必要なことだと実感しました。

さらに加圧でふくらはぎのトレーニングを行い、血行良くしていました。

最後は少し息が上がっていましたが最後まで頑張っていました。

最後に、気をつけの状態でバランスを見て、体を捻ってもらい、整っていることを

確認し、お客様も最初と比べて左右差が無くなり、疲れが抜けているのを感じて喜んでいました。

今回は2週間空いたことで話の内容も体の事をたくさん聞いていた印象でした。

最後には体も良くなっていましたが、最初の不安が無くなって心も軽くなって

いたように感じました。今回学ぶこと、感じることが多かったですが、

その中でも人の意識を変えることが

どれだけ大変ですごいことかを実感できたことが貴重な経験になりました。

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