今回見学させて頂いたお客様は
2人のお子様のいるお母さんで
半年ほど前に腰、首の痛みで来店されました。
今は辛さがほとんど出ず、良くなっています。
今回はお子さんの話から始まり、
トレーナーが「お身体どうでした?」と聞くと
「なんか先週のトレーニング良かった。背中とお尻に筋肉痛が来てた。」
と嬉しそうに言いました。
先週から加圧トレーニングを脚だけでなく腕も入れたそうで
「血の巡りが良くなったからだと思います。」
トレーナーがと言いました。
そこから、背骨の状態、万歳、足踏み、前屈の動きを見て
「腕、脚1種目ずつ入れた方が良いですね。」と言いました。
大小ストレッチポールを順番に使って胸のストレッチを行い
「体の調子悪くなさそうです。今週は懸垂からいきましょう。」
とトレーニングへ移りました。
懸垂を始めると1セット目は手幅を肩幅より広め、両足を補助して
意識は「鎖骨を真上に突き出すイメージ」で行いました。
いつもより動きがスムーズなのを言われて
「たしかに」と少し気づいたようでした。
トレーニング間は最近学校であったことなど
お子さんの話で盛り上がっていました。
楽しそうな雰囲気の中次のセットに入りました。
2セット目は「鎖骨を突き出す」に加えて
「背中の真ん中に肉を寄せる感じ」で意識していました。
これは背中の筋肉に力を入れる動きで
鍛えるためのトレーニングとして行いました。
3セット目は片足の補助で行い、強度を上げて行いました。
前回やった時よりも安定して出来ており
「力はついてます。」と言われると
「おおー」と嬉しそうでした。
ここで筋肉痛の話になり、
「いつもと筋肉痛の場所違いますよね?」
と聞くと筋肉痛になったことは覚えていましたが
場所は気にしておらず「わからない」と答えました。
トレーナーはいつもならお尻ともも裏、
今回はお尻とももの内側だと思うといっていました。
このような言わなくても分かってくれることが
安心感につながっていると感じました。
腰くらいの高さのバーに手を置き、
体を浮かせた状態で肘の曲げ伸ばしを行い
身体を上下させるトレーニングを行いました。
このトレーニングでは体幹を安定させる筋肉を鍛えていました。
1セット目はトレーナーが体を前に傾けてと言う意味で
「かぶり気味で」と言うとお客様は頑張って
意識して行っていました。
1セット目が終わった時にトレーナーが
「今日はだいぶ良かったです。意思が伝わるようになってきましたね。」
と言うと、お客様が
「前まで何言ってるか分からなかったですもん。」
と笑顔で言いました。
2セット目は「胸を張らないように」とトレーナーが言うと
身体が下りた時にぐっと耐えている場面がありました。
今までならトレーナーの支えている方に力を逃がして
いましたが今回は違いました。
それを見て「それが正しい筋肉の使い方です。」褒められていました。
3セット目も2セット目に引き続きいい状態でやり切りました。
トレーナーが「十分です。」と言うと
お客様が「背中に効いてる気がする」と言いました。
背中のトレーニングではないので「え」と言うと
「背中が伸びてる気がする」と言い直し
「効いては無いですけど、感覚的にはあってますよ」と
感覚もすり合わせていました。
「上半身よくできてますね。」
「今日めっちゃ褒められてる。」と喜びながら
「何が原因ですかね?」とお客様が聞きました。
「姿勢がいいからですよ。だから力の発揮が出来るんです。」
とすぐ答えており、お客様は頷いて聞いていました。
次は立位で前かがみになって
重りを引き上げる時に背中と肩甲骨を使うトレーニング
を行いました。
1セット目は
「背中の中心に肉を集めるイメージで」
肩甲骨よりも背中の筋肉を使うイメージで
声をかけていました。
2セット目に1セット目で言われたことが
だいぶ出来るようになったので
「背中使うイメージわきました?」と聞くと
何とも言えない反応でしたが、
イメージまでは出来なくても、なんとなく
感覚的に分かってきているのは伝わってきてました。
その次は、1メートルくらい前においてある台に片足ずつ
足を出して戻してを繰り返すトレーニングです。
1セット目は片方6㎏の重りを持って行いました。
「股関節をしっかり落として」
「6㎏だけど12㎏のイメージで」
次のイメージを持てるように声をかけていました。
2セット目は片側13.5㎏で行いました。
この重さは辛そうでしたが、
「前に足を出したときにバランス崩しやすいので重さに負けず丁寧に」
「かかとに体重乗せて」と一つ一つの動きを確認しながら
何とか2セット目を終えました。
3セット目も重さは先程と同じで
行っていましたが3セット目の方が良い姿勢が出来ており
最後の方は苦しそうでしたが
「しんどい時ほど腰から戻ってください。」と
追い込んでました。
お客様は重い重量で頑張っていたので
終わると表情には達成感がありました。
最後に最初に話していた血の巡りを良くするために
腕と脚の加圧トレーニングを1種目ずつ行い
お客様は「かなりキツイ」と言いつつもやり切っていました。
今回は元々体の不調でご来店されたお客様ですが
2人の小さいお子様を持つ明るいお母さんなので
身体の不調を無くすだけでなく、
負荷を大きくすることで
鍛える、「よりキレイ」になる
ためのトレーニングでもありました。
お客様が言わずとも本当に求めているものを読み取って
トレーニングが考えられており、お客様への思いが
伝わってきた見学でした。
そして、お客様がトレーニング中も話している時も
楽しそうなのが印象的でした。
トレーナーのお客様への思いにお客様も安心感を感じ、
信頼するからこそ楽しそうなんだと思いました。