今回のお客様は最初肩こりがひどいという事で来店されました。
今は少しずつ良くなっており、ダイエットの目的で食事の管理
も行うようになっています。
「どうですか?」「まあまあ。」
と言う会話から始まりました。
「食事的は?」と聞くと
「昼食、夜食は意識できた。体重は昨日今日いい感じ」
嬉しそうに言いました。
「クロムツの塩焼きはだめだよ」と言われつつも
「中華よりは定食だと思ったんだけど…」と
言うと「それは正解、でもまあ、よくできてる」と褒められて
お客様の表情が緩みました。
「体重増えたら言いますから」と気を引き締めました。
「筋肉で体重増えることは…」とお客様が言いかけると
「え、何ていいました?」とトレーナーがふざけた後に
「週1のトレーニングで、増えることは無いです。」と言い切りました。
「やってるのは筋肉を鍛えるというより、体を動かしやすくするのが目的ですから」
「筋肉を増やすより、代謝できるものを食べる方が大切です。
このまま食事気を付けてください。」
と話しているとお客様はその話をしっかり聞いていました。
そんな話を聞きつつ、前後から姿勢を見て、背骨の状況を確認し、
万歳、足踏み、前屈の動きを見ていました。
するとトレーナーが「骨の状況は良くないです。」
「でも、仕事をしたって感じでは無いんですよね…」
「運動不足なのはあると思いますけど、
ダラダラしました?ゴロゴロではないんです。」
と言うと、お客様が「ダラダラしてた…」と言いました。
トレーナーは体の状態から「床で?」と聞くと
「ソファ」と答えたので、疑問に思い「そのソファ低いですか?」「うん」
というやり取りで納得していました。
最初は足踏みと前屈の動きが悪いことから
ベッドへ移動し、股関節まわりのストレッチから始めました。
かなり硬さがありしっかりストレッチをされながら
お客様が「この前膝が痛くて、今までこんなこと
なかったから不安になった。」と言いました。
すると、「これだけ足固まってると痛くなります。」
と言うとお客様は納得したようにホッとしていました。
その後、骨盤の前傾を目的に斜面で開脚をするとあまりに硬く
ヤンキー座り、股割で脚の内側の筋肉を伸ばしてからもう一度開脚に戻りました。
これを行いながら「1週間あいただけで、つま先開いて歩きましたね」
とトレーナーに言われ、納得した表情でした。
万歳の動きも腕が上がりにくかったので
ストレッチポールを使って体の前面のストレッチを行ってから
「何からやろうか…」と少し考え
背骨、肩甲骨を動かすためのトレーニングを行いました。
「これはひどいです。もう壁…」と言うくらい
1セット目であまりに動かなかったので
「選択ミスかな…」と言いつつ、やってるうちに
少しずつ動くようになって、いつも通りに戻っていました。
「仕事忙しいですか?」
「月初はちょっと忙しい」と答えると
「平日の仕事終わりいつですか?」と
「これは期間詰めてトレーニングした方が良いです。」
と今日の体の状態を見て提案していました。
もう1種目、肩甲骨と背骨を動かすトレーニングを行いました。
それもやっぱり動きが悪く、グリップを変えて行い最後に
やっとしっかり力が入るようになっていました。
その変化をお客様もなんとなく感じて嬉しそうでした。
ここで上半身と下半身の両方の安定につながる筋肉を
動かすトレーニングを行うと
だいぶ動くようになっており「そんな悪くないです。」とトレーナーに
言われてホッとしていました。
これを行いながらも、鶏むね肉を柔らかくするには…
について話しており、お客様の新しい発見があったらしく
楽しそうに話を聞いていました。
上半身は動きましたが、「脚もやらないと…」と言いつつ
膝と股関節を真っすぐ動かすためのトレーニングを行いました。
「膝もっと外、下までしっかり下ろして」
などトレーナーの言葉を聞いて頑張って意識していました。
最後にトレーナーが
「下半身が問題で、下半身が調子悪いから上半身も調子悪くなるんです。」
と言いました。
その説明もしっかり聞いていました。
今回のトレーニングの雰囲気としては落ち着いていますが
体の変化を感じた時や話をしている中で嬉しそうだったり、楽しそうな
感じが印象的でした。
そんな小さな喜びや変化の積み重ねが「分かってくれてるという安心感」
に繋がっているように感じました。
このような安心感がトレーナーに言われたことをやれば変わる、良くなる
という信頼になるんだ思いました。