皆さま こんにちは。
自由が丘と大岡山のプライベートジム Life Body Fでございます。
本日のテーマは「腸腰筋」です!
まずこの「腸腰筋」というワード
ここ最近テレビや雑誌のつまずき予防特集など
ヘルスケアの話題でよく出てくるようになって
少しずつその名が知られて来た筋肉ですが
皆さまはご存知でしょうか?
腸腰筋は
実はひとつの筋肉の名称ではなく
・大腰筋(小腰筋)
・腸骨筋
これらの筋肉をまとめた名称でございます。
大腰筋は
背骨(腰椎)から骨盤を跨いで太ももの骨まで
腸骨筋は
骨盤(腸骨)から太ももの骨まで
付着をしており
どちらも股関節の動作に深く関与しております。
この腸腰筋のはたらきが弱まると
歩く時に足が地面を擦るように上がらなくなってしまうことから
何もないところでもつまずいたり、転んだりと転倒のリスクがぐっと高まるのです。
だから最初に触れたテレビや雑誌の転倒予防の特集では必ずと言っていいほど、腸腰筋のトレーニングのすゝめを説いていて
皆さまも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
それだけの情報を知ると
腸腰筋=足を上げる上で大切な筋肉と
思われてしまいがちですが‥
それだけではございません!!
他にも知られざる
腸腰筋の重要な役割をご紹介させていただきましょう。
それは‥
「立っている時の姿勢や動作の安定性を保っている」です!
赤ちゃんの頃にハイハイから成長するにつれ
すくっと立ち上がって歩き出すようになりますが
この当たり前のように感じている
立つ・歩くという動作はこの腸腰筋のはたらきが
なくては為し得ないことなのです。
改めて腸腰筋の付着している位置に注目しましょう。
腰椎から太ももの骨
骨盤から太ももの骨と
上半身から下半身にかけて骨盤を跨ぐように付いております。
人間の身体には約640個もの筋肉が付いている中でも
このように上半身と下半身を繋いでいる筋肉は
驚くことに腸腰筋だけなのです。
ここでおもちゃの積み木を
イメージしていただきたいのですが
骨盤は下にある脚2本が
土台で左右を支えていて安定してます。
ところが
骨盤の上に乗っかっている上半身の骨たちは
背骨たった1本を軸に肋骨やら腕やら頭蓋骨と
かなりボリューム満点で不安定な感じがしますよね。
それを腰椎の左右、骨盤の左右から腸腰筋が
下半身の太ももの骨にかけて引っ付いていることで
立位の際の姿勢の安定を可能にしております。
ヒトの祖先がまだ四足歩行のお猿さんだった頃まで遡ると腸腰筋はそこまで発達しておらず、このような役割は果たしておりませんでした。
進化の過程で二足歩行になるにつれ徐々に発達してきたことから立っている時の姿勢や動作に重要な役割を担う筋肉とご理解いただけるかと存じます。
また安定性を保つだけではなく
体幹部分(上半身)と下肢(下半身)の
力の連動=伝達をするという
大切な役目も果たしております。
私たちは無意識のうちに使っていますが
重い荷物を安定して持ち上げられるのも
しゃがんだり立ったりを
バランスを崩さずに出来るのも
腸腰筋がちゃんと作用しているからなのです。
さらに上手に使えるようになると
日常動作を楽に行えることに加えて
スポーツの面では
例えば
脚が素早く持ち上げられることで早く走れたり
ジャンプで股関節を引き上げれることで
強力な跳躍力を生み出せたりと
パフォーマンスアップの効果も期待出来ます。
なかなか普段
力を入れている、動かしているなど
使っている感覚を感じづらい筋肉ではありますが
腸腰筋は
つまずき予防の筋肉だけではなく
「立っている時の姿勢や動作の安定性に大きく貢献をしている」筋肉という訳です。
本日も長文にお付き合いいただきありがとうございました。
まだまだ腸腰筋のお話は続きがございます。
次回のブログもお楽しみにしていてください!